発炎筒は車を買うと必ず装備されているグッズで、事故や故障があった時に必要な道具です。
最近ではLED発煙筒という商品も出てきていますが、普通の発煙筒の代わりになるのでしょうか?
因みによく誤解されていますが、車に装備されているものは発煙筒ではなく、発炎筒です。なので、煙を出す道具ではなく、炎を出して周囲に危険などを知らせる道具です。
目次
発炎筒は保安部品です
発炎筒が必ず装備されている理由は、日本の保安基準で自動車に装着を義務付けられています。当然、車に装着されていなければ車検には通りません。もちろん日本を走る外国車にも装着されていなければなりません。
発炎筒には使用期限がある
発炎筒はJIS規格によって有効期限が定められています。有効期限が切れたら直ぐに使えなくなるわけではありませんが、事故や故障の際に発煙筒が使えないと、後続車を巻き込んだり、追突されるなど、さらに事故になる危険性があるので、期限が切れたら速やかに交換しましょう。
発炎筒の設置されている場所
国産車はグローブボックスの下に設置されている場合が多いです。非常時に速やかに使えるように自分の車のどこに装着されているか確認しておきましょう。
発炎筒はいつ使う?
踏切に閉じ込められた場合
線路内に閉じ込められてどうしても動かせない場合は踏切支障報知装置を使用して、電車の運転手などに知らせます。しかし、小さい踏切などには非常ボタンが設置されていない場合があります。その様な場合に発炎筒を使用して電車の運転手に知らせてください。
その時には線路内で発炎筒を振っていると危険なので、安全に十分配慮してください。
高速道路でやむを得ず停止した場合
高速道路でガス欠、パンク、その他の故障で停車してしまった場合は必ず、発煙筒を使用してください、それに合わせて三角停止表示板を使い、後続車に知らせてください。
国産車には三角停止板が多いので、高速道路を走る際は必ず購入して車に積んでおいてください。高速道路で停止した場合に三角停止板を使用しないと交通違反となり、普通車では反則金\6,000で点数1点の違反になってしまいます。
それ以上に、発炎筒と三角停止板がないと追突等の2次被害が拡大する恐れがあります。三角停止板は\2,000位と比較的安く購入することが出来ます。
お勧めの商品は強風に強いエーモン 三角停止板6640がお勧めです。これであれば高速道路で車が追い越していっても倒れる心配がなく安心です。
見通しの悪い道路で停止してしまった場合
急なカーブの先などでやむを得ず停止した場合、後続車から停止している車が見えずに追突される恐れがあります。車が追突しないように相手の車が十分に停止できる距離を確保できるように発炎筒を置いてください。
発炎筒の使用方法
発炎筒の使い方は一度覚えてしまえば非常に簡単なので必ず覚えてください。万が一忘れた場合はケースに使用方法が書いてある場合が多いので、それを参考にしてください。
1.発炎筒をホルダーから取り出す
助手席の足元にある赤い筒が発炎筒ですので取り出してください。その後、キャップをひねって取り外します。
2.発火させる
キャップの部分にやすり状の物が付いているので擦って着火させてください。
3.道路上に置く
後続車に分かりやすいように、見通しのよい高速道路で50m以上後方に置いてください。特に高速道路は危険ですので置いたらすぐに安全な場所に退避しましょう。
発炎筒を使ってはダメな状況
非常用に必要な発炎筒ですが、以下の場合は危険なので使用しないでください。
ガソリンやオイルが漏れている場合
この場合は引火してしまう恐れがあるので発炎筒は絶対使用しないでください。この場合は三角停止板のみを使用してください。
間違っても発炎筒を車内や屋内で点火、使用しないでください。煙が充満して非常に危険です。
トンネルでは使用厳禁
トンネル内で使用するとトンネル内に煙が充満しますので絶対に使用しないでください。
発炎筒を安く購入するために
車検の時までに気が付かず、ディーラーや整備工場で交換してもらうと割高になる可能性があるので、安全のためにも有効期限が切れる前に交換しておきましょう。
LED発炎筒は合法(車検に通る)?
市販されているLED発煙筒の多くは車検に対応しています(合法)
念のため購入する際は車検に対応しているか確認してから購入してください。
発炎筒のメリット
発炎筒は昼夜問わず安定した明るさで視認性が良いです。
発炎筒のデメリット
・発炎筒の燃焼時間は約5分なので、高速道路等で止まってしまった場合にレッカー車等が来るまで時間がかるので、途中で消えてしまう可能性が高いです。
・有効期限が4年と決まっているので、その度に新しい物に購入しなければなりません。コストもかかりますし、エコではありません。
・使用は一度きりなので一回使ってしまうと新しいものを購入しなければなりません。
LED発炎筒のメリット
例えばエーモンの非常信号灯だと連続点滅時間が20時間以上なのでレスキューを待っている途中で消灯することがないので安全です。また、電池が切れなければ何度も使用することが出来ます。
LED発炎筒のデメリット
昼間の視認性が発炎筒に比べると低いです。
お勧めの発炎筒の使用方法
発炎筒の燃焼時間を補うためにLED発炎筒と併用することをお勧めします。
お勧めLED発炎筒
エーモン 非常信号灯6726
車検対応で高輝度のLEDのおかげで夜間200m先から確認することが出来ます。マグネットが付いているので車のボディーに簡単に設置することが出来ます。電池は単四電池2本で20時間以上点灯させることが出来ます。また、防水機能が付いているのである程度の雨であれば安心です。
エーモン 緊急点滅信号灯6900
夜間でも400m先から光を確認することが出来ます。また、防水カバーも付いており雨の日も安心です。但し、車検には対応していない為、発炎筒か車検対応の非常信号灯と併用してください。
発炎筒と非常信号灯の価格や性能の違い
名称 | 価格 | 車検 | 点灯時間 | |
発炎筒 | \500程度 | 車検対応 | 5分以上 | 昼600m以上 夜2km以上 |
エーモン 非常信号灯6726 | \700程度 | 車検対応 | 約20時間 | 夜間で約200m |
エーモン 緊急点滅信号灯6900 | \2,500程度 | 車検非対応 | 約2時間 | 夜間で約400m |