ロータリーエンジン(RX-7,RX-8)お勧めエンジンオイルと交換の注意点

ロータリーエンジンは高温になりやすいのでエンジンオイル選びが重要

ロータリーエンジンは構造上、レシプロエンジンと違って爆発回数が多く高回転まで回すことができるため、エンジンやエンジンオイルに負担がかかりやすいです。安くていいやと適当なエンジンオイルを入れてしまうと、最悪エンジンの寿命を縮めたり、エンジンブローの危険性もレシプロエンジンに比べて高くなってしまいますのでオイルは慎重に選びましょう。

エンジンオイルは鉱物油と化学合成油どっちが良いのか?

RX-7(FD3S)やRX-8(SE3P)などのロータリーエンジンには鉱物油を使用して下さいということです。特にRX-8についてはエンジンの構造上、化学合成油はSYNTHE-RENESIS以外はエンジンの始動が悪くなったり、カーボンがたまってしまったり、最悪エンジンが故障してしまう恐れがあるため、使用不可とされています。

マツダで販売・交換している鉱物オイルはロータリーエンジン専用のものではない

マツダで推奨されているエンジンオイルはゴールデンSJやゴールデンSLやゴールデンECOなど、一般的なレシプロエンジンにも使われている鉱物油なので特別高価というわけではありません。

ロータリーのエンジンオイルは徐々に減るので補充用の準備が必要

ローターリーエンジンの構造上、エンジンオイルは少しずつ減っていきます(説明書にも書いてあります。)少しの減りであればエンジンの故障や不調ではありません。ノーマルでエンジンの状態が正常であれば1000km~3000kmでエンジンオイルが1L程度減ります。チューンや使用するエンジンオイルによってオイルの減りが全然違ってくるので、定期的にオイル量はチェックしましょう。

エンジンオイルの交換周期と時期

ロータリー用エンジンオイルの交換はシビアコンディションで6ヵ月(5,000km)、ノーマルコンディションで12ヵ月(10,000km)毎に交換するのがお勧めです。

走行距離が短くてもオイルは劣化していくので、定期的な交換を推奨します。

エンジンチェックランプが点灯したらオイル量を確認

一般的なエンジンではエンジンチェックランプが点灯したら、エンジンの不調の場合が多いですが、ロータリーエンジンの場合はエンジンオイルが減っていることにより、チェックランプが点灯する場合が多いです。

先ずはエンジンオイルの量を確認して、減っているようであれば補充してください。

1Lのオイル缶が販売されているので、購入して未開封の状態で自宅に保管しておくのがお勧めです。5L缶を購入して残ったオイルを補充しても良いですが、オイルやオイル缶が劣化しないように保管方法には十分気をつけてください。水やホコリの混入、缶がさびないように取り扱いには注意しましょう。

ロータリー専用エンジンオイルの品質は高性能なのか

ローターリー専用のエンジンオイルは、一般的な化学合成油と違い、カーボンデポジットを発生させないようなオイルになっており、エンジンの内部部品に悪影響を与えにくく、汚れにくいため、エンジンの耐久性が高まります。

街乗りだけであれば安い鉱物油で十分

エンジンや給排気がノーマルで高回転までエンジンを回さず、シビアコンディションでの使用が無い人はロータリー専用エンジンオイルでなくても純正指定の鉱物油で大丈夫です。むしろ市販の一般的な化学合成油を入れたほうが上記のとおりエンジンに悪影響を与えてしまいます。ただし、交換時期とオイル量には十分注意してください。

お勧めロータリー専用エンジンオイル

RX-7、RX-8用のエンジンオイルは、マツダやチューニングメーカー等から専用のものが販売されています。

SE3P(RX-8)専用エンジンオイル

SYNTHE-RENESIS(シンセレネシス)0W-30

RX-8のエンジン(RENESIS)専用に開発されたマツダ純正の化学合成油です。RENESISエンジンで化学合成油を使用するとカーボンが発生してエンジンに悪影響を与えるため、純正でも鉱物油を推奨していましたが、化学合成油でエンジンの耐摩耗性と走行性能を両立するオイルとして販売されました。

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一つ注意点として、シンセレネシスはRX-8専用に製造されたエンジンオイルであり、ターボ車であるRX-7(FD3S)には使用できません。

RX-7専用エンジンオイル

マツダスピードロータリー1(10W-40)

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ロータリーターボエンジンに最適化されたエンジンオイルです。すすなどのスラッジを低減させ、高温耐久性が高くエンジンにやさしいばかりではなく、サーキット等のスポーツ走行にも優れた性能を発揮します。

RX-8(SE3P)には使用不可なので注意してください。

RE雨宮から販売されているロータリー専用オイル

ロータリーチューニングメーカーで有名なRE雨宮からもロータリー専用エンジンオイルが販売されています。

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RE雨宮のエンジンオイルは口コミ・評価が高くマツダ純正のシンセレネシスより数千円安く、容量が1L多い5Lなのでお勧めです。

その他の市販化学合成油

ワコーズの化学合成油は人気がありますが、ロータリーエンジン用のオイルではないので使用に関しては十分な検証および注意が必要です。

チューニングカーのエンジンオイル選びは慎重に

特にFD3Sに関してはターボが付いているかつ、チューンの度合いによってエンジンの発熱量がノーマルと比較してぜんぜん違ってくるので、信頼できるショップに任せたほうが無難です。

エンジンオイルの容量

RX-8に関しては前期と後期で交換量が違うので注意しましょう。

前期 後期
オイル交換のみ 3.3L 4.2L
オイルとオイルフィルター 3.5L 4.4L
全容量 5.8L

ロータリーエンジン専用オイルフィルター

オイルフィルターはロータリー専用のものではありません。マツダで言うとRX-7(FD3S)とRX-8(SE3P)のオイルフィルターはアクセラスポーツ(BK5P・BL5FP)等と同じフィルターです。

オートエクゼ(AUTOEXE)のA00180の評判が良かったのですが、現在は販売中止になってしまったようです。

オイルフィルターの交換時期

シビアコンディションで6ヵ月(10,000km)、ノーマルコンディションで12ヵ月(20,000km)毎に最低限交換しましょう。エンジンオイル交換2回に1回は最低限交換したいところですが、エンジンを長持ちさせたい場合はエンジンオイル交換毎にオイルフィルターを交換するのがお勧めです。
なお、RE雨宮のエンジンオイルとフィルターセットがあり、お得なので購入する場合はそちらをお勧めします。

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エンジンオイルの交換方法

特にロータリーエンジンだからといって特別に交換方法が違うわけではありません。RX-8に関してはオイルエレメントの位置が前期は上、後期は下に変更になったくらいです。

RX-7(FD3S)のオイル、オイルフィルター交換方法

RX-8(SE3P)のエンジンオイル、オイルフィルター交換方法

RX-7もRX-8も走行すると徐々にエンジンオイルが減っていくため、多めにエンジンオイルを入れている方が多いようです。但し、ゲージのF以上入れてしまうと不都合が起こる可能性があるのでほどほどにしましょう。

まとめ

街乗りが中心でエンジンにもあまり負荷をかけず、高回転まで回さない人は純正の鉱物油がお勧めで、チェックランプが付いたらすぐにオイルを補充か交換しましょう。

RX-7(FD3S)、RX-8(SE3P)お勧めタイヤ

ロータリーエンジン搭載車はオイル、スパークプラグ、ガソリン代など消耗品に比較的コストがかかるため、なるべく安くて品質の良い(コスパが高い)物を選びたいものです。特にコストの高いタイヤをアジアンタイヤに変えることによってコストを抑えることができます。おすすめのアジアンタイヤはナンカンやATRです。

アジアンタイヤの利点と欠点とお勧めできる理由

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