性能が悪いのは昔の話。サーキット走行でお勧めのアジアンタイヤ5選

アジアンタイヤでもサーキットは走れる

アジアンタイヤの一昔前の評判といえば、価格は安いが品質と耐久性が低いというイメージでしたが、近年ではタイヤの性能が上がっており、ハンコックをはじめとするアジアンタイヤが日本車および、北米やヨーロッパ等の純正タイヤとして採用されることもあるほど信頼性はあがってきています。

もちろんコンフォートタイヤ以外にも、サーキットをはじめとしたスポーツ走行も出来るハイグリップタイヤも販売されており、非常に高い評価を得ています。

レースの世界での評価も高い

日本で馴染み深いのはSUPER GTですが、そのレースにアジアンタイヤメーカーであるハンコックタイヤやクムホがタイヤを供給していました。

ハンコックタイヤは現在ではドイツツーリングカー選手権の公式パートナーを務めており、独占的にタイヤを供給しています。

このようにアジアンタイヤは世界のメジャーレースでも使用されているので性能も評価も高くなってきているといえます。

アジアンタイヤでサーキット走行するメリット

日本国産のタイヤにもサーキット走行にお勧めしたいタイヤは沢山有りますが、アジアンタイヤをお勧めする理由はなんと言っても価格にあります。

アジアンタイヤは国産のタイヤと比較すると半額以下で購入できるものが沢山あります。サーキット走行向けのタイヤは一般的に街乗りようのタイヤと比較して価格が高く、タイヤへの負荷が高いことによる磨耗が激しいため、コストが安いことは非常に魅力的です。

インチアップしたい方にもお勧め

インチアップやタイヤのトレッド(幅)を大きくしたい方にもアジアンタイヤのスポーツ走行向けタイヤをお勧めします。通常同じ銘柄でタイヤのインチ数やトレッドを大きくするとその分価格が高くなってしまいますが、アジアンタイヤにすることで価格を抑えることが出来ます。国産ハイグリップタイヤからの履き替えであれば、インチやトレッドを大きくしたに値段が安くなったということも結構あります。

アジアンタイヤを購入するデメリット

サーキット走行用のアジアンタイヤを購入することのデメリットとしては、やはり国産タイヤと比較するとディーラーやカー用品店でのラインナップが少ないことが挙げられます。

国産タイヤであればブリヂストンのタイヤ館やヨコハマのタイヤガーデン(TIRE GARDEN)にあたるお店がメーカ(子会社)が運営するショップが無いこともデメリットして上げられます。

しかし、徐々にカー用品店やタイヤショップでのアジアンタイヤの取り扱いが増えているようです。世界で7位のハンコックタイヤは日本で400件以上の取り扱いがあるお店があるので、皆さんのお住まいの街にも取り扱いがある販売店があることでしょう。

サーキット走行でお勧めのアジアンタイヤ

当サイトではサーキット走行向けのアジアンタイヤを大きく2つのカテゴリーに分けて紹介します。

街乗りもある程度快適なタイヤ

サーキット走行専用のタイヤを用意せず、街乗りもある程度快適に走行可能で、月に1回位のサーキット走行をしたい方や、サーキット走行の経験が少ない方などにお勧めのスポーツタイヤです。

ハンコック VENTUS V12evo2 K120

アジアンタイヤで一番メジャーといえるハンコックタイヤのスポーツ走行向けのタイヤです。全もでるのK110と比較してウェットグリップ性能や静粛性を向上しており、普段の街乗りでも使用でき、サーキットも安心して走行できるハイグリップタイヤです。

クムホ ECSTA V720(エクスタ・ブイナナニーマル)

サーキットだけではなく、街乗りまで高い性能を発揮するハイグリップタイヤです。タイヤのグリップ性能を確保しつつ、ウェット性能やコントロール性能も確保したスポーツ走行向けタイヤです。また、ドライグリップ性能としてはV710より若干劣りますが、耐摩耗製能はV720の方が上です。

ナンカン NS-2R

トレッドパターンを工夫することによってタイヤの剛性を高めるだけではなく、ウェット路面での排水効率とハンドリングを高めています。

また、NS-2Rは台湾エクセレンスマークを取得した実績があるので、品質が高く安心できます。

動画をみて分かるようにヘビーウェット路面のサーキットでも安定して走行することが可能です。コントロール性能もよさそうです。

ナンカン NS-2

高いグリップ性能とステアリングレスポンスに優れたスポーツタイヤです。

ドライ・ウェットグリップ性能はNS-2Rに若干劣りますが、価格が非常に安いため、コストパフォーマンス重視の方にお勧め。

サーキットでタイムアタックしたい方

普段の街乗りで全くタイヤを使わず、サーキットに行ったときにサーキット走行用のタイヤに履き替える方や、普段の街乗りの快適性、ウェットグリップ性能や耐久性を気にしない方向けのタイヤです。

クムホ ECSTA V710(エクスタ・ブイナナイチマル)

非常に高いグリップ性能を発揮しますが、耐摩耗性能やウェット性能、静粛性が非常に低いので公道や雨の日(ウェット路面)の走行向けではありません。

ナンカン AR-1(エーアールワン)

特殊なセミスリックコンパウンドを使用することにより、グリップ性能を確保しつつ、溝のパターンや角度を効率化することによって、コーナーリング性能と直進性能を向上させています。

公道での走行は合法ですが、静粛性や耐摩耗性が低く、溝が少ないため、一般道の走行は非常用と割り切った方がよさそうです。

国産タイヤとの価格の比較

アジアンタイヤは国産タイヤと比較して、価格が安いことを上で説明しましたが、どれくらいの価格差があるのでしょうか。

トヨタ86(ZN6)のフロントタイヤ(純正サイズ:215/45R17)で比較

メーカー タイヤ名 価格(1本)
ハンコック VENTUS V12evo2 K120 ¥7,323
クムホ ECSTA V720 87W ¥16,475 91W XLは\20,520
ナンカン NS-2R 91W XL ¥7,340
ナンカン NS-2 ¥4,600 91V XL
ブリヂストン POTENZA RE-71R ¥21,400
ブリヂストン POTENZA Adrenalin RE003 ¥17,630
ヨコハマ(YOKOHAMA) ADVAN NEOVA AD08R \31,400

やはり国産タイヤと比較するとアジアンタイヤは非常に価格が安いことが分かります。POTENZA RE-71RとVENTUS V12evo2 K120の価格差は倍以上の価格差が有り、1本で¥14,000以上あるので1台分(4本)購入するとなると約\56,000以上の差となります。

結局どのアジアンタイヤを購入したらいい?

コストパフォーマンスで選ぶのならナンカンのNS-2が非常にお勧めできます。POTENZA RE-71R一本の値段でNS-2が4本購入できてしまいます。

値段だけで判断してしまうと安すぎて品質が悪いのではないかと心配になってしまうほどですが、ナンカンのタイヤはユーザーからの評価も高いので安心して購入することが出来ます。

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ナンカンのタイヤを購入できるインターネット通販サイトのautowayでは、実際にタイヤを購入して使用しているユーザーのレビューが確認できるので安心して購入することが出来ます。

アジアンタイヤを購入した経験が無く、やっぱり心配という方にはハンコックのVENTUS V12evo2 K120をお勧めします。ハンコックは日本ではあまりメジャーとはいえませんが、日本、北米、欧州の純正タイヤとして採用されている車種も結構あります。

また、ハンコックは世界シェアが2016年のデーターで世界第7位になっており、横浜タイヤよりシェア率が高いので安心できるといえるでしょう。

まとめ

アジアンタイヤはスポーツ用のハイグリップタイヤでも国産タイヤの半額以下で購入できて、評判も高いので、コストパフォーマンス重視の方には非常にお勧めです。

オートウェイであれば在庫が豊富で、クレジットカードからの午前中の注文であれば当日の発送をしてくれるので、インターネット通販で納期が遅いのが気になる方にも非常にお勧めできます。

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