スタッドレスタイヤで夏場履きつぶすのは節約になる?一年中スタッドレスを履くデメリット

スタッドレスタイヤでも普通に走れる

ノーマルタイヤで圧雪・アイスバーンの道路を走ることは危険ですし、交通違反に当たる行為ですが、スタッドレスタイヤでドライの路面や、ぬれた路面は普通に走ることができるので一年中スタッドレスタイヤを履いている人がいます。

一見問題は無さそうですが、本当に問題は無いのでしょうか?

スタッドレスタイヤを1年中履いている人の意見

そもそもなぜ、オフシーズンでもスタッドレスタイヤを履き続けている人がいるのでしょうか?

1.タイヤを履きかえるのが面倒くさい

タイヤを交換するのは、ディーラーやガソリンスタンドに頼んでやってもらうと、1台分で数千円の交換費用がかかってしまい、決して安い価格ではありませんし、雪が降る時期の直前にタイヤを交換しようと思っても、予約や他の作業待ちの人で数時間も待ってしまうこともあり、時間が掛かってしまうことがあります。

自分で交換するにしても、軽自動車でもタイヤとホイールのセットは一本で10kg前後あるので、決して軽いとは言えません。さらに、大型のSUVになると一本で20kg以上あるタイヤも多いので、持ち運ぶだけでも非常に大変です。

さらに車が重くなればなるほど、ジャッキアップをするのに力が必要なので、非常に体力がいります。

物置からタイヤを出して、ジャッキアップをして、タイヤを交換し、交換したタイヤを物置にしまうのは重労働なので、つい交換をしないで過ごしている方もいるかと思います。

タイヤ交換は自動車学校(教習所)で習わないため、ジャッキなどを使った経験が無い人もいるのでそもそもタイヤ交換が未経験という人もいると思います。

2.夏冬のタイヤホイールセットを保管する場所が無い

雪が降る地域に住む人や、スタッドレスタイヤを持っている人は、夏にラジアルタイヤを履いている場合は当然、スタッドレスタイヤを保管しておく必要があります。

物置が狭くて保管できない方や、自宅に保管する場所が無い方にはラジアルタイヤを購入せずに、スタッドレスタイヤだけで一年中走行している方もいると思います。

3.ラジアルタイヤとスタッドレスタイヤを2セット準備するのはコストがかかる

タイヤを2セット購入しなくてはならなくなってしまうので、ラジアルタイヤとスタッドレスタイヤの購入時期が近くなってしまったときには高い買い物なので出費がかさんでしまいます。

対策

1.安いタイヤショップに交換・履き替えを依頼する

最近ではディーラーやガソリンスタンドでもタイヤ交換・履き替え費用が安くはなってきていますが、個人経営などのタイヤショップ等で安く交換してもらえる店舗があるので探してみてください。近くにタイヤショップ等がない場合はオートバックスやイエローハットでもタイヤ交換を持ち込みでもやってもらえるので問い合わせてみましょう。(オートバックスでも店舗やタイヤサイズによって料金が異なります)

タイヤ交換・履き替えの費用だけではなく、ホイールバランス調整やバルブ交換など、トータルで安いお店を探すことが必要です。

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他にも油圧ジャッキや電動インパクトレンチ等を購入して作業時間を短く、楽に作業を行うことができます。油圧ジャッキを購入・使用する場合は最大荷重がありますのでそれを必ず確認してください。

2.タイヤ保管サービスを利用する

タイヤを保管する場所が無い場合、費用が掛かってしまいますが、レンタル倉庫を利用するのも手ですが、ディーラーやタイヤショップのタイヤ保管サービスを利用するのがお勧めです。

タイヤをただ保管してもらえるだけではなく、タイヤが劣化しにくい環境で保管している所も多いので、お勧めできます。また、タイヤ保管サービスを利用している人にはタイヤ交換(組み換え)作業を割引してくれるサービスをしてくれるところもあります。

タイヤを保管する場所が無いからといって、玄関や庭に放置するのはもってのほかです。タイヤの劣化を早めてしまうだけではなく、盗難のリスクもあります。

オールシーズンタイヤを購入するという手もある

オールシーズンタイヤとは浅い雪道やぬかるみ道でも走ることが可能で、乾いた路面でもスタッドレスタイヤ以上の性能があるタイヤもあります。年に数度雪が降る地域に住む人やオフロード車に乗っている人にはお勧めできるタイヤです。特にGoodyear Vector 4 Seasons‎はオールシーズンタイヤとして高い評判・評価を得ています。

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もちろん雪道で走っても違法ではありません。

スタッドレスタイヤは圧雪・アイスバーンに特化している

スタッドレスタイヤはその名前の通り、雪道(圧雪)やアイスバーンを走るためのタイヤなのでオフシーズンのドライ路面で走行するのは様々なデメリットがあります。

スタッドレスタイヤをオフシーズンを含め、1年中履くデメリット

お金や場所の問題以外にも、オフシーズンにスタッドレスタイヤを履き続けることは、事故に繋がりかねないデメリットがあります。

1.制動距離が長くなってしまう。

乾いた路面でも夏用タイヤとスタッドレスタイヤの制動距離は6mの差があります。さらに濡れた路面になってしまうと、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの差は12mの差になってしまいます。プリウスの全長が約4.5mということを考えるといかに大きな差か理解してもらえると思います。

2.ハイドロプレーニング

スタッドレスタイヤはゴムの素材、溝のパターンの違いによって、ノーマルタイヤよりハイドロプレーニング現象が起こりやすくなってしまいます。さらに高速道路は当然、平均速度が上がってしまうので事故等の危険性が高まります。

但し、ノーマルタイヤでも溝の溝の浅いタイヤはハイドロプレーニング現象が起こりやすいので要注意です。

3.燃費が悪い

最近では差は縮まっているのもありますが、ノーマルタイヤと比べてスタッドレスタイヤの燃費は悪くなってしまいます。燃費が悪いということは環境にも悪影響ということです。

タイヤのコストが気になる人にはアジアンタイヤがお勧め

それでもノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを2セット買うのはコストが掛かってしまって金銭的に余裕がない方にはアジアンタイヤをお勧めします。アジアンタイヤであればメーカー・ブランド等によって異なりますが、国産タイヤの半額くらいで購入できるタイヤもあります。

スタッドレスタイヤもコスパの高いものがあり、ナンカンのスタッドレスタイヤNANKANG ESSN-1はコスパが高く、評価が高いため、お勧めできます。

事故を減らすために

いくら車に掛かるコストを下げるためとはいえ、雪が降っていない時期にスタッドレスタイヤを使用することは事故などのリスクが伴うので、多少コストがかさんでしまってもノーマルタイヤを使用するようにしてください。事故を起こしてしまっては、お金が掛かってしまうだけではなく、ケガや多くの人に迷惑をかけてしまいます。