アドブルーって最近のディーゼルエンジン車だと定期的に補充が必要と言われたんだけど一体何だろうと思っている方もいると思います。アドブルーは必ず補充しなくてはいけないものなのでしょうか?
また、消費量や頻度はどのくらいで補充したらいいのでしょうか。
目次
アドブルーって何?
アドブルーというのは一体何なのでしょうか。
最近のディーゼルエンジンの規制に対応する為、尿素SCRシステムという窒素酸化物を浄化する方法で排気ガスを綺麗にしています。
そこで必要不可欠なのがアドブルーです。アドブルーをSCR触媒で噴射することによってアンモニアを生成します。アンモニアが排気ガスと化学反応を起こすことによって水素と窒素になる為、廃棄ガスの窒素化合物がへる仕組みです。
アドブルーの補充が必要な車種と消費量
アドブルーの補充が必要な車種は所謂クリーンディーゼルと言われるエンジンを搭載している車種です。交換時期は一般的にディスプレイに交換時期の表示があるので心配は不要です。
代表的な車種として1GD-FTVや2GD-FTVを搭載したトヨタのランドクルーザープラドやハイエース・レジアスエース、輸入車ではメルセデスベンツのBlueTECと言われるものです。
消費量は約1000㎞ごとに1L消費されます。アドブルーの補充可能量は車種によって異なりますので説明書を確認してください。
アドブルーのタンクはハイエースだと7.4L、ベンツだと24.5Lのものが多い印象です。その為、補充頻度は車によって様々です。
アドブルーを補充しないとエンジンがかからなくなる
尿素SCRシステムを搭載しているディーゼルエンジンは、アドブルーが無くなってしまうとエンジンを掛けることが出来なくなってしまいます。
通常はディスプレイに補充時期の表示があるので問題ないですが、長期で長距離の旅行に行く場合などには注意しましょう。
アドブルーはガソリンスタンドでも補充できる?
アドブルーは最近ではエネオスなどのガソリンスタンドでも補充してくれるところが増えてきていますが、まだ取り扱っていない店舗も有ります。
大型トラック対応のガソリンスタンドではアドブルーを取り扱いしているところが多いのでと問い合わせてみると良いでしょう。
カー用品店でも補充が可能
多くの方はアドブルーはディーラーで補充していると思いますが、カー用品店でもアドブルーの補充を行ってくれます。
例えばジェームスでは作業費込みで5Lで2,637円と比較的リーズナブルな価格です。オートバックスでも5Lで2,000円前後でで販売しているのを見かけましたので補充もしてくれるはずです。
アドブルーの入れ方
アドブルーは自分で入れることが可能ですが、保管や使用には注意事項があります。
・補充の際は保護眼鏡やゴム手袋をすることが推奨されています。また、作業が終わった際には手洗いが必要です。
・尿素水(AdBlue)が車体(鉄・銅・アルミ)にかかった場合は腐食する可能性があります。
・生分解性が高い製品ですが、窒素による富栄養化をもたらす為、排水溝への破棄は避けてください。
・保存温度が高いと寿命が縮まってしまいます。20℃だと11年持ちますが、30℃だと23か月、40℃だと4か月になってしまいます。温度が低ければ低いほど良いのですが、-11℃以下になると結晶化してしまうので寒冷地の方は注意しましょう。
補充の際はこぼす危険性が考えられる場合は養生するなどして注意しましょう。また、不器用だと思う人は潔くディーラーなどに頼むと良いでしょう。
万が一こぼした場合にすぐにふき取って水洗いをすれば問題ないですが、ボディが腐食する危険性があります。
また、購入したらすぐに使い切って、排水溝に捨てないようにしましょう。
走行距離の多い方にお勧めしたいのが5Lのものが2~3個がセットになったものを購入すると劣化させずにお得に購入することが可能です。
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現在のディーゼルエンジンには欠かせないシステム
一昔前のディーゼルエンジンは黒煙を吐いて環境に悪いというイメージがありましたが、今日のクリーンディーゼルは高い温度で燃焼させても尿素SCRシステムのおかげで窒素化合物を浄化することが可能になった為、燃費と排気ガスの浄化を可能とする素晴らしいシステムです。
ディーゼルエンジンはレギュラーやハイオクのガソリン車と比較すると燃料代が安いので、走行距離の多いオナーではディーゼル車一択という方もいる程です。
アドブルーの補充は面倒と感じる方も当然いますが、クリーンディーゼルの低回転から発生するトルクとパワーは好きな方にとってはたまらないので、定期的なメンテナンスと考えると苦にならないはずです。
CX-5等、アドブルーが不要な車種もある
自分の車はクリーンディーゼルだけど、アドブルーを補充したことが無いという人も中にはいると思います。SKYACTIV-Dを搭載したCX-5等は独自の技術を用いることによって排ガス触媒を必要としない為、アドブルーの補充が不要です。