スタッドレスタイヤはサマータイヤと比較して一般的に価格が高く冬道以外での性能が劣るため、可能な限りスタッドレスタイヤの交換時期を遅らせたいという方も多いと思います。
はたしてスタッドレスタイヤはいつから履き替えたほうが良いのでしょうか。
目次
新品スタッドレスタイヤの履き替え時期の推奨は雪が降る1ヶ月前
タイヤメーカーではスタッドレスタイヤへの履き替えは雪が降る1ヶ月くらい前をおすすめしています。それを目安にするのがベストだといえます。
ですので、雪が降り始めてからでは遅いということになります。
ただし、1ヶ月前というのは新品のスタッドレスタイヤに交換した場合ですので、2年目や3年目の方は履き替え時期を遅らせても良いかもしれません。
北海道
地域によりますが平地だと初雪が10月の下旬から11月の上旬(札幌が11/1)ですので、新品のスタッドレスタイヤに交換をする方は10月の上旬頃が時期です。
北海道では11月に路面が凍結するという可能性は少ないですが、雪が積もっていることもあるので、11月の中旬では遅いかもしれません。
東北
青森の初雪が11/8ですので、その1ヶ月前までが交換時期です。
山間部に行く場合は早めの交換を意識して
市街地では雪が降っていなかったり積もっていない場合でも山間部では特に朝や深夜には圧雪やアイスバーンになっている可能性があるので注意しましょう。
例えば岐阜の初雪は平年だと12/13ですが、奥飛騨は11月の末には圧雪アイスバーンになっている可能性もあるので注意が必要です。
早めの履き替えをおすすめしたい理由
雪が降ってからタイヤ交換でも遅くないと思っている方も多いと思いますが、タイヤメーカーなどが早めの交換時期をおすすめしているのにはきちんとした理由があります。
ならし運転
新品のスタッドレスタイヤはタイヤの性能を最大限に発揮するため、慣らし運転をおすすめします。
慣らし運転をすることによって、タイヤの表面についた油や汚れを取り除くことができます。
メーカーによって慣らし運転の距離は異なりますが、100~200kmの走行をおすすめしているところが多いです。
在庫切れ
タイヤを新しく購入する場合にタイヤの履き替え時期を遅らせると、特に人気のタイヤは在庫がなく取り寄せるのに時間がかかってしまうという場合があります。
タイヤを取り寄せている間に雪が降ってしまうと車に乗れなくなってしまうという事態が発生することもありえます。
交換に時間がかかる
特に11月下旬や雪の降っている日には、タイヤショップなどではタイヤ交換待ちの予約で殺到します。
そのような状況では数時間待ちといったこともざらありますので、余裕をもっての予約および交換をおすすめします。
急な天候変化に対応ができない
急な予定が入り標高が高い峠などを超えなければならない場所へ移動しなければならない可能性もあるでしょう。
街中では雪が降っていなくても山間部は圧雪やアイスバーンになっているといった状況も多々ありますので余裕を持っての交換をおすすめします。
交換が辛い(自分で交換する場合)
余談かもしれませんがスタッドレスタイヤの交換時期を遅くすると当然冬ですので気温が低い中でタイヤ交換をしなくてはなりません。
寒い日より温かい日のほうが体が動くので、効率的ですし怪我のリスクも低くなります。
スタッドレスタイヤに慣れる
スタッドレスタイヤに慣れていない状態でいきなり冬道の路面を走行するのも事故などのリスクも高まるので、自分自身がスタッドレスタイヤの運転に慣れるという必要があります。
雪道を走行できなくても乾いた路面をスタッドレスタイヤで走行するだけでもかまわないでしょう。
早期割引を有効に活用できる
店舗によってはスタッドレスタイヤを早期に購入すると割引をしているところもあるので、有効に活用することをおすすめします。
例えば■Autoway■だと2022年10月中のスタッドレスタイヤおよびスタッドレスタイヤとアルミホイールのセット購入で5%の割引を行っています。
たった5%と思うかたもいるかもしれませんが、スタッドレスタイヤは価格が安いものではありませんので、それなりの価格になります。
空気圧のチェックも忘れずに
しばらく装着していなかったスタッドレスタイヤはおそらく空気圧が減っているでしょう。
空気圧が適正ではないタイヤはタイヤの性能を十分に発揮できないばかりではなく、パンクや偏摩耗のリスクがあります。
スタッドレスタイヤに交換したときには忘れずに空気圧のチェックをするようにしましょう。空気圧のチェックはガソリンスタンドやオートバックスなどのカー用品店でしてくれます。
また、月に一度は空気圧のチェックをすることをおすすめします。
一年中スタッドレスを履き続けるのは危険
いちいち雪が積もったり、アイスバーンになる冬だけスタッドレスタイヤに履き替えるのは面倒くさいなどといった理由で一年中スタッドレスタイヤを装着することはおすすめできません。
スタッドレスタイヤはサマータイヤと比較するとドライやウェット路面でのグリップ性能(制動性能)が低いため、雪がふらないオフシーズンにはサマータイヤを装着することをおすすめします。
スタッドレスタイヤの寿命
スタッドレスタイヤの交換時期以外にも、今装着しているタイヤが何年で寿命を迎えて、いつ新しいタイヤに交換するのかわからない方も多いと思います。
スタッドレスタイヤの寿命の見極めについてはいくつかの方法があるので、その方法については別の記事で開設予定です。