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オールシーズンタイヤって実際どうなの?
正直なところ、タイヤ交換の手間って面倒ですよね。季節ごとにディーラーや車屋に行って、予約して、待って…。それに都会だとタイヤの保管場所にも困りますし。そんな悩みを解決してくれるのがオールシーズンタイヤなんです。
夏も冬も、雨の日も、たまの雪の日も、これ一本で過ごせるなんて、半信半疑の方も多いと思うので、オールシーズンタイヤについて少し整理しておきましょう。
良い点・悪い点
メリット
- タイヤ交換のための休日つぶし回避!年2回の交換作業から解放されます。プロに頼んでいる場合はシーズンごとにタイヤ交換費用がかからない。
- マンション住まいの味方。タイヤ保管のためだけに物置を占有したり、高いトランクルームを借りる必要なし
- 初期費用が抑えられる(2セット買うよりずっとお得)
- 「あ、雪降ってる…」という急な天候変化にも対応できる安心感
イマイチな点
- 専用タイヤほどの極限性能はない(まぁ当然ですけど)
- 北海道や豪雪地帯では厳しい(そりゃそうでしょう)
BLUEARTH-4S AW21って何がすごいの?
ヨコハマタイヤの環境対応ブランド「BluEarth」シリーズのオールシーズンモデルなんですが、実はけっこう技術が詰まってるんです。
トレッドパターンを見ると、特徴的なV字形状をしています。夏と冬それぞれに最適化してるからなんだとか。
公式の性能データ見ると、驚くのが「ウェット制動距離が低燃費タイヤ(BluEarth ES32)と同等」という点。オールシーズンなのに雨の日も安心って、なかなかじゃないですか?
実際の評価はどうなの?
プロの意見
奴田原文雄選手(ラリードライバー)曰く:「ドライやウェット・軽い圧雪路面では殆どラジアルタイヤと変わらずに走行可能」
へぇ、プロでもそう感じるんだ…と思いました。
雑誌とか専門サイトの評価
カーグラフィックでは「オールシーズンタイヤの中でもウェット性能が高く、日常使いに最適」って評価されてます。タイヤフッドの総合評価は4.36点(5点満点中)。まぁまぁ高評価ですね。
実際のユーザーの声
タイヤ交換
ヨコハマのブルーアース4S
人生初のオールシーズンタイヤ
ロードノイズも気にならないし
スタッドレスみたいなムニュムニュも無い
普通〜のタイヤに感じます pic.twitter.com/Ld3ZXAKtKc— こんさん (@konsan13) December 14, 2022
他のオールシーズンタイヤと比べると?
オールシーズンタイヤって最近増えてきて、選択肢も多いんですよね。主なものと比較してみました。
205/55R16サイズ(カローラスポーツとかで使う一般的なサイズ)の場合。
価格と評価は調査時のタイヤフッドでのもの:
- YOKOHAMA BLUEARTH-4S AW21:20,790円、評価4.36点、バランス型
- MICHELIN CROSSCLIMATE 2: 23,320円、評価4.38点、雪上性能高い、長持ち
- DUNLOP SYNCHROWEATHER: 35,860円、評価4.83点、新しいモデル。低燃費タイヤ
- PIRELLI CINTURATO ALL SEASON SF 3: 17,490円、評価4.58点、優れたブレーキ性能
- KUMHO SOLUS 4S HA32: 11,000円、評価4.12点、とにかく安い!
上記以外にもGOODYEAR VECTOR 4SEASONS GEN-3などのオールシーズンタイヤが有名です。
BLUEARTH-4S AW21 vs MICHELIN CROSSCLIMATE 2
BLUEARTH-4Sの方が価格が安いですがMICHELIN CROSSCLIMATE 2は低燃費タイヤというのがメリットです。また車系のSNSサイトで賞を多く受賞しています。
価格重視なら国産ブランドのBLUEARTH-4Sで十分かなと思います。
BLUEARTH-4S AW21 vs KUMHO SOLUS 4S HA32
価格差がすごい!KUMHOは4本で約29,000円も安い。でも、総合評価はBLUEARTH-4S AW21の方が高いです。
とにかく予算重視ならKUMHO、安心感重視ならBLUEARTH-4Sって感じですかね。
BLUEARTH-4S AW21 vs DUNLOP SYNCHROWEATHER
DUNLOP SYNCHROWEATHERは価格が高いが、2024年10月から発売を開始した新しいモデルです。また評価も高いです。
最新技術が採用されたオールシーズンタイヤが欲しい方はDUNLOP SYNCHROWEATHERがよりおすすめです。
性能はどこがいいの?
ドライ路面
夏タイヤと比べて95%くらいの性能のイメージ。普通に走る分には全然問題なし。でも、峠攻めとかサーキット走行は向いてないです(まぁ、そんな使い方する人はオールシーズンタイヤ選ばないよね)。
雨の日
ここが意外と良くて、低燃費タイヤと同等のブレーキング性能。広い溝のおかげで水はけも良く、雨の日の高速道路でも安心感があります。
雪道
軽〜中程度の雪なら大丈夫。スタッドレスの約80%の発進性能と75%の制動性能のイメージ。ただ、完全に雪に覆われた道や圧雪状態が続く道では、やっぱりスタッドレスの方が安心。
でも、欧州規格のスノーフレークマーク取得してるから、冬用タイヤ規制区間でも使えるのは大きなポイント!
どんな車種に合うの?
コンパクトカーからSUVまで幅広くラインナップあります。代表的なサイズを挙げると:
- フィット、ヤリス: 175/65R14、185/60R15など
- カローラ、インプレッサ: 205/55R16など
- ステップワゴン、セレナ: 215/60R16、215/55R17など
- CX-5、ハリアー: 225/65R17など
コスパは実際どうなの?
205/55R16の場合で計算してみました:
BLUEARTH-4S AW21の場合:
- タイヤ4本(約84,000円)+装着工賃(約5,000円):約89,000円
- 4年間総費用:約89,000円
従来の夏+冬タイヤの場合:
- タイヤ8本(夏タイヤ4本約52,000円+スタッドレスタイヤ4本約100,000円)+装着工賃(7回約35,000円)+保管料(4シーズンだと約40,000円):約227,000円
- 4年間総費用:227,000円
差額は10万円以上!タイヤ保管を自宅や自分のガレージですると考えたとしても意外と大きいですね。
向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ:
- 都市部在住で、たまに雪が降る地域の方
- マンション住まいでタイヤ保管に困ってる方
- 週末はちょっとしたドライブ、平日は通勤みたいな使い方の方
あまり向いていない人:
- 豪雪地帯にお住まいの方
- 冬にアイスバーンを走行する方
- シーズンごとに高い性能のタイヤが欲しい方
- SUV専用などの特化した性能のタイヤが欲しい方
地域別おすすめ度
- 関東・東海・関西・九州: ★★★★★ 最適!
- 中国/四国: ★★★★☆ 山間部以外なら最適
- 北陸・東北(太平洋側): ★★★☆☆ 使えるけど注意
- 東北(日本海側): ★★☆☆☆ 冬は専用タイヤ推奨
- 北海道: ★☆☆☆☆ スタッドレス必須地域
購入するならどこがいい?
オンライン
タイヤフッドが個人的におすすめ。ユーザーレビューが参考になるし、取り付け店への直送もできます。パンク保証オプションもあるのが安心。
楽天市場・Amazonもポイント還元があるので悪くないですが、必ず正規品取扱店を選びましょう。
実店舗
イエローハット・オートバックスなら実物確認できます。
地元のタイヤ専門店も知識豊富でアフターサービスが充実してることが多いです。
よくある質問
Q1: オールシーズンタイヤは冬用タイヤ規制区間で使えるの? A: BLUEARTH-4S AW21はスノーフレークマーク取得してるので使えます!タイヤの側面にマークがあるので確認してください。
Q2: スタッドレスと雪上性能どれくらい違うの? A: 軽〜中程度の雪なら問題ないけど、本格的な雪道ではスタッドレスたいやより性能が劣ります。頻繁に雪道走るなら専用スタッドレスが安心。
Q3: タイヤローテーション必要? A: はい、5,000〜10,000km毎にやっておくと寿命延びますよ。
Q4: 燃費は悪くなる? A: BLUEARTH-4S AW21は低燃費タイヤではないので、低燃費タイヤと比較すると数パーセント悪くなることが多いです。
Q5: 新品装着後の注意点は? A: 200〜300kmは慣らし運転を。あと冬は空気圧チェックを忘れずに!
まとめ
BLUEARTH-4S AW21は、特に都市部で年に数回雪道に遭遇する程度の方にピッタリのタイヤだと思います。タイヤ交換の手間と保管場所の問題を一発解決できるのは大きなメリットですね。
ただ、使う環境や走行スタイルによっては専用タイヤの方が合っている場合もあるので、自分のライフスタイルに合わせて検討してみてくださいね。
国産ならではの安心感と、四季を通じて安定したパフォーマンスを発揮するBLUEARTH-4S AW21は、多くのドライバーにとって「なるほど、これはいい選択だったな」と思えるタイヤだと感じています。