目次
はじめに
ハイグリップタイヤと聞くと、多くのドライバーは「高価格」というイメージを持ちがちです。しかし近年、技術革新と市場競争の激化により、コストパフォーマンスに優れたハイグリップタイヤが数多く登場しています。また、アジアンタイヤでも大手メーカーと比較して遜色のないハイグリップタイヤが発売されています。
本記事では、限られた予算でも妥協せずに高いグリップ性能を手に入れたいドライバーのために、安価なハイグリップタイヤの選び方や注目すべきモデルを詳しく解説します。
ハイグリップタイヤとは何か？
ハイグリップタイヤとは、一般的なタイヤよりも路面との接地性が高く設計されたタイヤを指します。主に以下の特徴を持っています：
- 柔らかいコンパウンド（ゴム素材）を使用
- トレッドパターンが路面との密着性を高める設計
- ショルダー部（タイヤの端）が強化されコーナリング性能やハンドリング性能に優れる
- 接地面積が広く設計されている
これらの特性により、ドライ・ウェット路面双方での制動距離の短縮、コーナリング時の安定性向上、操縦応答性の改善などが実現します。
安いハイグリップタイヤを選ぶメリット
1. コストパフォーマンスの向上
プレミアムブランドの最上位モデルと比較して、安いハイグリップタイヤは性能は劣ってしまいますが、日常走行からスポーティな走りまでをカバーするには十分な性能と言えるでしょう。
2. 安全性の向上
エコタイヤなど標準的なタイヤと比較すると、安価なハイグリップタイヤでも制動距離が短縮されるケースが多く、緊急時の安全性向上に貢献します。
3. 走行フィーリングの改善
車の性能を最大限に引き出すためには、タイヤの性能が重要です。価格を抑えたハイグリップタイヤでも、標準タイヤからの乗り換えであれば、ハンドリングの正確さやコーナリング時の安定感など、走行フィーリングが大きく向上するのがメリットです。
安価なハイグリップタイヤ選びのポイント
1. 用途に合わせた選択を
ハイグリップタイヤと一口に言っても、サーキット専用のスリックタイヤやレーシングタイヤなど様々なタイプがあります。自分の走行環境や優先する性能（制動力、コーナリング、耐久性など）を明確にした上で選ぶことが重要です。
2. サイズと負荷容量の確認
車両に適合するサイズを必ず確認しましょう。特にスポーツ走行を想定する場合は、純正より若干ワイドなサイズを選ぶケースもありますが、ホイールハウスからはみ出したり、車体に接触しないかどうかを事前に調査することが必須です。
3. 耐久性とコストパフォーマンス
一般的に、ハイグリップタイヤは柔らかいコンパウンドを使用するため、耐摩耗性は標準タイヤより低い傾向にあります。安価なモデルを選ぶ際は、耐久性のレビューや実際のユーザー評価も参考にすると良いでしょう。
おすすめの安価ハイグリップタイヤ
国産ブランド編
1. DUNLOP DIREZZA ZⅢ
価格帯:255/40R17で１本あたり36,000円程度
特徴:
- サーキットのラップタイム短縮を追求したハイグリップタイヤ
2. TOYOTIRE PROXES Sport 2
価格帯:225/40R18で１本あたり25,000円程度
特徴:
- モータスポーツからフィードバックされたプレミアムスポーツタイヤ
- 高いウェットグリップ性能とブレーキング性能を実現
- ウェットグリップ性能は全てのタイヤサイズで最高のaを取得
トーヨータイヤプロクセススポーツ２の評判は悪くない？【寿命】
海外ブランド編
1. GT RADIAL CHAMPIRO SX2
価格帯: 215/45ZR17で1本あたり19,000円程度
特徴:
- 非対称タイヤパターンによるドライ・ウェットでのグリップ性能
- GTラジアル随一のハイパフォーマンススポーツタイヤ
2. NANKANG CR-S
価格帯: 215/45R17で1本あたり22,000円程度
特徴:
- サーキット向けのセミスリックに近い攻めたトレッドパターン
- ドライグリップ性能が特に高い
- 本格志向モデルながら価格は抑えめ
- Tread Wear：200
2. NANKANG AR-1
価格帯: 225/40R18で1本あたり16,000円程度
特徴:
- ドライグリップ性能の極限を目指したセミスリックタイヤ
- TREADWEAR：80
3. DAVANTI PROTOURA RACE
価格帯: 225/40R18で1本あたり9,600円程度
特徴:
- ハイグリップなコンパウンドで優れた加速力とブレーキングを実現
- 方向性のタイヤパターンによりウェット路面での今ロール性能を確保
- TREADWEAR：200
4. MICHELIN Pilot Sport 5
価格帯: 225/45ZR18で1本あたり25,000円程度
特徴:
- 優れた応答性と操作性を実現した意のままのハンドリングを実現したハイグリップスポーツタイヤ
- ドライとウェットどちらでも高いグリップ力を発揮
- グレーディング取得中の1サイズを除いてウェットグリップ性能は最高のaを取得
- 低車外音タイヤに該当し、優れた快適性を実現
5. FEDERAL 595RS-RR
価格帯: 265/40R18で1本あたり21,000円程度
特徴:
- フェデラルの最新技術を集結したハイグリップタイヤ
- 日本国内でのサーキットでもテストを実施
- TREADWEAR：200
- ストリート用としてFEDERALでは595RS-PROも有り
6. NANKANG NS-2R
価格帯: 215/45R17で1本あたり10,000円程度
特徴:
- サーキットでも通用するハイグリップとクイックなハンドリング性能
- ３本の縦溝でウェット性能にも配慮
- TREADWEARは８０と１２０が有り
- ドリフト専用のコンパウンドを使用したNS-2R DRIFTも有り
7. MAXTREK MAXIMUS DS01
価格帯: 215/45R17で1本あたり11,000円程度
特徴:
- スクエアなプロファイルで接地面を最大化
- サイドウォールの高剛性化によりハンドリングレスポンスにも拘り
- TREADWEAR：160
8. OTANI BM2000
価格帯: 215/45R17で1本あたり10,000円程度
特徴:
- 高性能車向けのコンパウンドを配合し、ドライウェット両方で優れたグリップ力を発揮
- 高剛性のサイドウォールによる優れたハンドリング性能
- TREADWEAR：180
安価なハイグリップタイヤの注意点
1. 摩耗の早さ
ハイグリップタイヤは一般的に摩耗が早い傾向にあります。安価なモデルでは特にその傾向が強いため、定期的な点検と適切な空気圧管理が重要です。
2. 路面状況による性能差
プレミアムブランドのハイグリップタイヤに比べると、様々な路面状況での性能の安定性では劣ることが多いです。特に極端なウェット条件や低温時の性能低下には注意が必要です。
3. 乗り心地と騒音
グリップ性能を優先するあまり、乗り心地や騒音面で妥協しているモデルも少なくありません。日常使用が主な目的であれば、街乗りでも快適性を確保したスポーツタイヤを検討することをおすすめします。
タイヤの適切なメンテナンス方法
ハイグリップタイヤの性能を最大限に引き出し、寿命を延ばすためには適切なメンテナンスが欠かせません。
1. 空気圧の定期的なチェック
サーキットを走行しない場合でも月に1回程度、メーカー推奨値を保つようにしましょう。サーキットではタイヤの温度で空気圧が変わる為、こまめにチェックしましょう。
2. ローテーションの実施
前後のタイヤでは摩耗の進行度合いが異なります。約5,000km走行ごとにローテーションを行うことで、タイヤ寿命を均等化し、総合的な走行距離を伸ばすことができコスト削減になります。
3. アライメント調整
タイヤの偏摩耗を防ぎ、ハンドリング性能を最大限に引き出すためには、定期的なアライメント調整が重要です。特にハイグリップタイヤでサーキットを走行する方は、わずかなアライメントのズレが性能低下や摩耗促進につながりやすいです。
まとめ：コストを抑えながら走りを楽しむために
安価なハイグリップタイヤは、限られた予算の中で車の性能を引き出したいドライバーにとって非常に魅力的な選択肢です。最新の技術革新により、かつてはプレミアムブランドの専売特許だった高いグリップ性能が、比較的手頃な価格で手に入るようになっています。
特に注目すべきは、アジアンタイヤメーカーの躍進です。台湾、韓国、中国などのメーカーは、日本や欧米のプレミアムブランドに迫る性能を持ちながら、価格が大幅に抑えられた製品を次々と市場に投入しています。
自分のドライビングスタイルや走行環境、優先する性能を明確にした上で、コストパフォーマンスの高いモデルを選ぶことで、日常走行の安全性向上からスポーティな走りの楽しさまで、タイヤ交換の恩恵を最大限に享受できるでしょう。
また、適切なメンテナンスを行うことで、コストパフォーマンスをさらに高めることができます。
あなたの愛車に最適な「安くて良いハイグリップタイヤ」を見つけ、より安全で楽しいドライビングライフやサーキットライフを手に入れてください。
よくある質問（FAQ）
Q: 安いハイグリップタイヤは危険ではないですか？
A: 適切なブランドを選べば安全性に問題はありません。本記事で紹介したタイヤは、多くのユーザーからの実績があり、基本的な安全基準をクリアしています。ただし、極端な低価格品には注意が必要です。
特にアジアンハイグリップタイヤを購入する方は信頼できるメーカーの商品を信頼できる（ネット）店舗で購入することをおすすめします。
Q: 安いハイグリップタイヤは雨の日の制動距離は短くなりますか？
A: はい、安価なモデルでもウェットグリップ性能に優れたものを選べば、標準タイヤと比較して雨天時の制動距離は短縮されます。特にMICHELIN Pilot Sport 5やTOYOTIRE PROXES Sport 2などはウェットグリップ性能に定評があります。
Q: タイヤの寿命はどのくらいですか？
A: 安価なハイグリップタイヤの平均的な寿命は2〜3万km程度ですが、走行スタイルや路面状況によって大きく変わります。スポーティな走行が多い場合は、さらに短くなる可能性があります。
Q: 街乗り中心ですがハイグリップタイヤは必要ですか？
A: 通常の街乗りであれば必ずしも必要ではありませんが、ハンドリングの向上や制動距離の短縮など安全面でのメリットもあります。特に峠道やワインディングロードを楽しむ機会が多い方にはおすすめです。
購入する際は静粛性やウェットグリップも考慮されているハイグリップタイヤを選択しましょう。
アジアンハイグリップタイヤが買えるおすすめの店舗
価格が安いハイグリップタイヤを購入するとなるとおのずとアジアンタイヤが選択肢に上がります。
アジアンハイグリップタイヤが購入できるおすすめのお店はオートウェイです。
オートウェイは年間280万本以上のタイヤ･ホイールの販売実績があり、ネット通販で売上本数ナンバーワンを獲得しています。
メリットとしては輸入タイヤならではの価格の安さと取付店の予約が可能な点などがあります。
