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ジムニーのタイヤサイズは特殊
ジムニーのタイヤ・ホイールサイズは他の軽自動車に比べて大きいのでタイヤやホイールの選択肢が限られてしまいます。その為、安いタイヤを探すのが大変です。
ジムニーのタイヤサイズ
殆どのグレードでジムニーのタイヤサイズはJB23W、JAの殆どで175/80R16サイズです。一部グレードで175/80R15のタイヤサイズを装着しているグレードもあります。(JB23WのJ2)
このタイヤとホイールサイズを装着しているのはジムニーとOEMのAZ-オフロード等、限られた車種しかないので他の軽自動車と比べると選択肢が非常に少なく、価格も高くなってしまう傾向にあります。
新型ジムニー(3BA-JB64W)のタイヤサイズもJB23W、JAと同じく純正で175/80R16のタイヤを装着しています。
また、新型ジムニーシエラ(3BA-JB74W)のタイヤサイズは195/80R15です。
型式 | 車名 | 純正タイヤサイズ(前後同じ) |
3BA-JB64W | ジムニー | 175/80R16 |
3BA-JB74W | ジムニーシエラ | 195/80R15 |
ジムニーのホイールサイズは?アルミホイールの流用は可能?
ジムニーのホイールサイズはモデル問わず、殆どのモデルでリム径:16インチ、オフセット+22mm、リム幅5.5、PCD139.7、ホール数:5穴なので流用が可能です。
流用装着できないアルミホイールもあるので注意
JB23の5型の途中でハブ径が1mm大きくなっていますので、それ以前の純正アルミホイールを5型以降に装着する場合は装着できないので注意が必要です。
ただし、多くの市販(社外)ホイールはハブ径大きめに作られているので装着できることが多いです。
ホイールやタイヤサイズの変更はあまりおすすめできない
カスタムなどでスタッドレスタイヤをインチップしたりすることを検討している方もおおいのではないでしょうか。インチアップやインチアップはスタッドレスタイヤ本来の性能を発揮できないおそれがあるのであまりおすすめできません。
ジムニーにおすすめの国産スタッドレスタイヤ
ジムニーのラジアルタイヤおよびスタッドレスタイヤは上記の通り、タイヤサイズが普通の軽自動車と比べると特殊となるので、SUV専用のタイヤが装着できる場合が多いです。
SUV専用のタイヤは重量が重く、車高が高い車でも安定するような性能をもったタイヤが多いです。
YOKOHAMA(ヨコハマ) iceGUARD SUV G075
進化した吸水ゴムと新設計トレッドパターンなどによって、従来モデルより氷上性能やウェット性能が向上しています。
氷上性能
SUVに特化したスタッドレスタイヤ。前モデルであるジオランダーアイティエスと比較して氷上性能が20%以上向上しています。
また、独特の吸水ゴムやトレッドパターンを使用することによって氷上性能を向上させています。
耐久性は高い?低い?
iceGUARD SUV G075はスーパー吸水ゴムを使用しているため、非常に経年劣化しにくいと実験で明らかになっています。その為、使用年数が4年経過しても高い氷上性能を発揮します。
燃費性能は高い?低い?
ジオランダーアイティエスと比べて転がり抵抗が5%改善されているので燃費にも貢献しています。燃費が良いとはいえないジムニーでこれは嬉しい事です。
SUV用スタッドレスなのに静か
SUV用のタイヤは車の特性やブロックパターンの構造上、ロードノイズがうるさいイメージがありますが、iceGUARD SUV G075はパターンを工夫して、騒音エネルギーを28%低減しています。
iceGUARD SUV G075の評判は良い?悪い?
ヨコハマタイヤのG075は驚くほど滑らないのな。こいつは優秀だわ。
買って正解。— ガクタ (@transition_bag) 2018年2月18日
ナイター( ノ゚∀゚)ノ
風もなく雪も降ってなく人も少なく
最高のコンディションでした∩^ω^∩
そしてG075雪山でもばっちりです!
四駆に乗ってる
スキーヤーとボーダーさん!
オススメのタイヤですよ(`・ω・´)ゞ pic.twitter.com/0lOIEwMSVI— TG荒井 (@tg_wakaarai) 2017年1月29日
ブリヂストン BLIZZAK DM-V3
2019年にBLIZZAK DM-V2の後継として発売されたSUV向けスタッドレスタイヤです。
BLIZZAK DM-V2と比較してウェットブレーキ性能が6%、摩耗ライフが25%、氷上ブレーキが9%短縮しています。
ブリヂストン BLIZZAK DM-V2
氷上性能
DM-V1と比較して氷上ブレーキ性能が11%短縮、ウェットブレーキ性能も5%短縮されています。スタッドレスタイヤといえども圧雪路面ばかりではなく、雨の濡れた路面も走行するので安心できると言えます。
走行安定性
車高が高く、重たいSUVでも安定するように、3Dホールドスクラムサイプというトレッドパターンを用いることによって、ブロック剛性を高め、高速でも安定した走行が可能となっています。
BLIZZAK DM-V2の評判は良い?悪い?
ちなみにスタッドレスはブリジストンのDM-V2。VRXと比べて雪をつかむ力が強いようである。まあ、オラが住んでる地域だと山間部の凍結ぐらいしか出番が無いんだけどね。まれに雪道にもなるようだが
— ロバート(10.19待機中 (@asurokku) 2014年12月8日
ブリジストンDM-V2に換装完了。
さすが新品、スリップサイン出てる夏タイヤより乗り心地良い。— ろりのすけ (@naohmi69) 2016年11月25日
ダンロップ WINTER MAXX SJ8+
深い雪だけではなく、WINTER MAXX 03と同様のナノ凹凸ゴムの効果によって優れた氷上性能を発揮します。
また、静粛性能や効き持ち性能も従来品であるWINTER MAXX SJ8と比較して向上しています。
グッドイヤー ICE NAVI SUV
氷上と雪道での優れた走行性能とドライでの快適性も両立したSUV用スタッドレスタイヤです。
氷上性能
アクアフィラー for SUVの効果によってゴムがしなやかになることにより氷面の密着効果が向上。シリカのボリューム増加などの効果も有り、従来品と比較して氷上性能が向上しています。
グッドイヤーのスタッドレスアイスナビSUVの評判は悪くない?【評価】
雪上性能
ICE NAVI SUV専用のタイヤパターンを採用し、路面や雪道などの接地形状を最適化しています。従来品であるWRANGLER IP/Nと比較して雪上ブレーキ テスト(指数)で2%向上しています。
その他の国産スタッドレスタイヤ
一般的な軽自動車に装着できるブリジストンのブリザックVRX2やヨコハマのiceGUARD 6(iG60)にはジムニー用のラインナップはありません。
他にもTOYO OBSERVE GSi-5やダンロップ WINTER MAXX SJ8等が有りますが、モデルが2013年のため割愛します。
ジムニー用のアジアンスタッドレスタイヤの取り扱いはある?
オートウェイなどで購入できるナンカンのAW-1が、SUV専用サイズではありませんが、ジムニーのタイヤサイズがあるので装着することが出来ます。
ナンカンのスタッドレスAW-1の評判はESSN-1や国産タイヤと比較して高い?【口コミ】
他にもフジコーポレーションなどで購入できるグリップマックス アイスX SUVなどもあります。
グリップマックスのスタッドレスタイヤアイスXの評判は悪くない?【どこの国】
ジムニー用国産スタッドレスタイヤとアジアンタイヤとの価格差
タイヤサイズ:175/80R16で比較
価格と総合評価は調査時のもの
メーカー | ブランド名 | 価格(1本あたり) | 総合評価
(5点満点中) |
備考 |
ヨコハマ | iceGUARD SUV G075 | 14,520円 | 4.20点 | タイヤフッドでの価格と総合評価 |
ブリヂストン | BLIZZAK DM-V3 | 15,950円 | 4.51点 | ↑ |
ダンロップ | WINTER MAXX SJ8+ | 13,970円 | 4.38点 | ↑ |
ナンカン | AW-1 | 9,690円 | 4.39点 | オートウェイでの価格と総合評価 |
グリップマックス |
アイスX SUV BSW | 9,700円 | フジコーポレーションでの価格 |
ナンカンのAW-1が国産のSUV向けスタッドレスタイヤと比較すると安いことがわかります。
他の国産タイヤより1本あたり5千円近く安いです。4本だと20,000円前後の価格差です。軽自動車のタイヤサイズでこの価格差は結構大きいのではないでしょうか。
価格が安いので性能や評価が悪いのではないかと心配になってしまうかもしれませんが、ナンカンタイヤは評判がいいのでメーカーに拘らないのであればコスパが非常に高いのでお勧めできるタイヤです。
因みに、AW-1の評価はオートウェイでの総合評価は5点満点中4.43なので、アジアンスタッドレスタイヤが初めてのジムニーオーナーでも比較的安心といえるでしょう。また、アジアンタイヤといっても日本でテストを行っているのでその点も安心感が有ります。
ナンカンタイヤの評判は良い?それとも悪い?
オールシーズンタイヤがあればスタッドレスはいらないのか?
オールシーズンタイヤがあればスタッドレスタイヤはいらないというジムニーオーナーもいらっしゃいますが、必ずしもそうではありません。
オールシーズンタイヤは浅い雪には配慮されていますが、ある程度雪が積もってしまうと、スタッドレスタイヤでないと危険(特に深い雪やアイスバーン路面はスタッドレスタイヤに全く敵わない)ですので注意しましょう。
スタッドレスタイヤがいらないと思っている方はしっかりと自分の環境を考慮してください。
逆にほとんど雪が降らない地域に住んでいる方で、雪山にも行かないという方はスタッドレスタイヤはいらない可能性があるのでオールシーズンタイヤなども検討することをおすすめします。
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